徳之島きびまつり

製糖終了をねぎらい「豊作」も祝賀。約3千人が楽しんだ第2回「徳之島きびまつり」=23日、伊仙町

製糖終了ねぎらい「豊作」も祝賀
闘牛・演芸・大抽選会に約3千人

 【徳之島】第2回「徳之島きびまつり」(徳之島3町ハーベスターイベント実行委員会主催)が23日午後、徳之島なくさみ館(伊仙町)であった。不作続きから6年ぶりの22万㌧台の「豊作」達成も祝い、「製糖終了なぐさみ大会」の闘牛大会や、奄美出身のシンガー城南海さんらのゲストアトラクション、お楽しみ大抽選会などで満員の約3千人を楽しませた。

 同イベントは基幹作物サトウキビの機械収穫を担う徳之島ハーベスター集団(計101団体)が昨年、不作傾向続きも憂慮して「生産農家の労をねぎらいキビ作農業に元気を。生産回復への起爆剤に」と初開催。大好評だったため、今年も抽選番号付きの入場料も千円(小学生以下無料)に抑え、協賛団体の賞品提供など協力を得て企画した。

 第2回イベントは、天城町の中高生らを中心にした「結シアター手舞」一行の演舞で開幕。開会あいさつで大竹勝人実行委員長(54)は、生産者たちの労をねぎらいつつ「今期は気象条件に恵まれ、徳之島ダムの水も一部供用開始するなど約22万㌧の豊作を確保。管理作業にも励んだたまもの」。また、奄美群島の国立公園指定、来年夏を目指す世界自然遺産登録へ「島民1人ひとりができることに取り組もう」と、農作業中の空き缶などゴミのポイ捨て防止にも協力を呼び掛けた。

 JAあまみの上岡重満代表理事組合長や大久保明伊仙町長、高岡秀規徳之島町長、禧久伸一郎県議らの祝辞のあと「なぐさみ大会」が開幕。封切戦から横綱戦まで計5組の取り組みで観光客など一般も交えた満員の観客をわかせた。ゲストアトラクションには、若手唄者の澤愛香さんやコミックバンド「徳之島ちゃんぷる~」、城南海さんらのステージで魅了。そして第3部の抽選会は「鶏のつかみどり」のアトラクションでスタート。「動力噴霧器セット」(2本)や「霧島温泉ペア旅行券」(3本)から農業資材などにいたる約250本が当たる抽選会で会場を一喜一憂させた。