徳之島闘牛のだいご味満喫

満観客を熱狂させた全国闘牛サミットin徳之島町大会記念・闘牛大会(左は全島一「戦勝若力史緒利」号)=3日、徳之島なくさみ館

全島一、ミニ軽量とも初防衛
全国闘牛サミット記念大会

【徳之島】第20回全国闘牛サミットin徳之島町大会を記念した闘牛大会「全島一・ミニ軽量級優勝旗争奪戦」(同町闘牛協会主催)は3日、「徳之島なくさみ館」(伊仙町)であった。2大タイトルの全島一は「三代目戦勝若力史緒利」(亀津)、ミニ軽量級も「皇牙(おーが)」(目手久)がそろって初防衛を果たすなど計10組が激突。約3千人の観客を熱狂させた。

全国闘牛サミット(同協議会主催)は、共通した闘牛文化の保存・伝承などを目的に毎年、全国6県9自治体で持ち回り開催して交流。鹿児島県(徳之島)は2013年度の伊仙町大会いらい4年ぶり。記念闘牛大会は奄美群島国立公園指定への祝意もこめてゴールデンウイーク闘牛大会の中で、同サミット前夜祭(2日夜)の「全島軽量級優勝旗争奪戦」大会(会場同)との2大会が計画された。

3日の注目のタイトル戦のうち「ミニ軽量級」(体重750㌔以下級)は、王者「皇牙」が、元沖縄弥生杯ミニ軽量級チャンピオン「与那国天士」(亀津)を、切り返しの腹取り速攻(対戦タイム7分20秒)で退けた。そして、同島最強の無差別級「全島一」決定戦で王者「戦勝若力史緒利」は、元・四国宇和島(愛媛県)重量級チヤンピオン「三強ワイド」(諸田)との激しい眉間突き攻防の末、すきを突いた腹取り速攻(同7分42秒)で撃破。そろって初防衛を果たした。

国内の闘牛開催地の中で、迫力度で群を抜くといわれる「徳之島闘牛」。全国各地からの観光客や地元ファンなど超満員の会場を熱狂させた。