端午一心会

田検中体育館で行われた「端午一心会」のミニ運動会

ミニ運動会や八月踊りも
子どもに「玉黄金」授与
宇検村田検

宇検村田検集落(安田晃典区長)は5日、同村田検中学校体育館で恒例の端午の節句にちなんだ「端午一心会」を行った。地域住民や出身者などが集い、初節句を迎えた新生児に健やかな成長を願う「玉黄金(慶びの言葉)」を授与し、ミニ運動会や八月踊りで交流を深めた。

同集落は1964年から、端午の節句に合わせて毎年同会を実施。今年は53回目となる。安田区長は「こどもの日でもあり、端午一心会を開催できるのを喜びたい。今年は5人に『玉黄金』を配ることができた。また双子にあげることができたのは初めてかもしれない。端午一心会が続くように願っている」と語った。今回の授与で、累計は623人となった。

玉黄金は初節句の集落の子どもを中心に出身者や縁のある子どもに贈られる賞状。今年は集落内の対象者がなく、出身者の新生児5人が対象でまれなことだという。新生児の祖父母たちが、安田区長から賞状を受け取った。

玉黄金の贈呈の後、体育館でミニ運動会があった。参加者は「田城・美里・川畑・浜畑」の4班に分かれ、班対抗で競技。競技は、まず保育園児から中学生までの年齢別かけっこでスタートした。班ごとに10人が参加してゲートボール、輪投げなどの団体戦が行われ、リレー種目でも争われた。

珍プレーや好プレーの続出で、ミニ運動会は盛況となった。成績発表では、4班のうち3班が同点で並び、代表者のじゃんけんで参加者が一番少なかった浜畑班が優勝した。

来賓の村野巳代治教育長が、玉黄金授与やミニ運動会を講評。端午一心会の会場を設営した集落の青壮年団が、運動会の用具などを片付けている合間に、子どもから住民たちは輪になって八月踊りを踊った。中学生も大人に混じり、チヂンをたたいて踊りを盛り上げた。

田検小学校3年の峯京太郎君は、ミニ運動会で徒競走や輪投げ、ゲートボール競技などに参加。ミニ運動会について、「障害物競走で1位になり、うれしかった」と話した。