初の「新川こどもまつり」盛況

こども広場のコケ玉作りコーナー

交流イベント継続に意欲
ふれあいステージ、こども広場も

奄美地区新川こどもまつり実行員会(三島照実行委員長)は7日、奄美市名瀬安勝町の旧撚糸工場跡地(メイン会場)など新川周辺で「第1回奄美地区新川こどもまつり」を実施した。奄美地区(8町)から約千人の来場者があり、駅伝大会やこども広場、ふれあいステージのイベントなどで子どもからお年寄りまでが交流した。

こどもまつりは、新川流域の校区民が心を一つにして交流することで地域支え合いの体制づくりが目的。旧奄美地区の駅伝大会とこいのぼり吹き流しを拡大継承し、新たにこども広場やふれあいステージなどが行われた。

こいのぼり吹き流しは先月29日に、新川の緑橋から上安勝橋にかけて約100㍍の区間に、奄美地区の子どもなどが作成した10列約300体のこいのぼりが設営されていた。この日は時折雨もちらついたが、午後から天候も回復し新川の上を元気に泳ぐ姿が見られた。

駅伝大会は、子どもの部と大人の部に16チームが参加。子どもの部では、安勝チームが優勝した。

駅伝大会の終了後、メイン会場に隣接する天理教広場で昔遊びや創作体験ができるこども広場がスタート。メイン会場では、舞台でふれあいステージとして奄高郷土芸能部や奄小ビューグルバンドの演奏、島唄、日本舞踊、各自治会の踊りなどの演目が発表された。

天理教食堂では、提供食材から400人分のカレーライス、おにぎり、豚汁がこども食堂に用意。こども食堂は無料で、昼食時に多くの子どもたちが食事を美味しくいただいていた。

こども広場では、ソテツの葉を使って、手裏剣や虫かごをつくる活動や夜光貝アクセサリーを作る体験のコーナーなどが人気。親子でコケ玉(ビニールパイプを芯にして、苔を巻き付けて飾る)作りをするブースも賑わいを見せていた。

こどもまつりについて、奄美小学校3年の髙田春香さんは「こども広場が楽しかった。こどもまつりが、またあれば来たい」と感想を述べた。三島委員長は、多数の来場者に喜びながら「次回も頑張りたい」と市民交流イベントの継続に意欲をみせた。