野鳥の声に耳傾けて

オーストンオオアカゲラの営巣風景(4月14日撮影)

10日から「愛鳥週間」観察の森では子育て風景

気温が上昇し、梅雨入りも間近となったこの季節。奄美大島の山中ではアカヒゲやズアカアオバトが管楽の調べのような心地よいハーモニーを奏でている。龍郷町の奄美自然観察の森では、オーストンオオアカゲラやルリカケスのヒナが誕生し、親鳥が頻繁に足を運んでいる風景が見られるという。

10日から16日までは「愛鳥週間」。
NPO法人「奄美野鳥の会」は14日、奄美市名瀬の金作原原生林で「金作原探鳥会」を開催する。アカショウビンやサンコウチョウなどの夏鳥が見られる期待もあるという。

同会の鳥飼久裕会長は「この季節は多くの鳥が見やすい季節。野鳥の声に耳を傾けてほしい」と話した。

愛鳥週間は、鳥類についての正しい知識と愛鳥思想の普及が目的。これからは雨の多い季節になり、行楽に出られない週末が続くことが予想される。そんな日は山から聞こえてくる野鳥の声に思いを馳せつつ、本や図鑑で知識をつけてみてはいかがだろうか。