副操縦士に肥後さん(奄美二世)

ATR機の副操縦士を務める、奄美二世の肥後さん

ATR機就航、鹿児島―奄美大島線
JAC、28日

日本航空(JAL)グループの日本エアコミューター㈱(JAC)が新たに導入したフランスATR社製の「ATR42―600型」機が28日、鹿児島―奄美大島線で就航する。同機副操縦士に奄美二世の神奈川県藤沢市出身・肥後哲史さん(35)が搭乗予定。同社は奄美群島との関係を深めながら「地域の翼」として、サービスの向上に努める。

同機はATR社製造のターボプロップ機。全長22・7㍍、座席数48席。同社は現在就航するSAAB340機(36席)の後継機として、9機導入を計画。4月26日は鹿児島と沖永良部島、屋久島間を初就航した。

奄美大島就航を前にJAC関係者が12日、奄美新聞社を訪れ、導入機をPR。西山良寛アシスタントマネージャーは世界自然遺産登録(最短来夏頃)を見据え、「地元関係機関と連携して、交流人口の拡大に協力したい」とアピールした。

両親が奄美市名瀬出身という肥後さんはこれまで、パイロット候補としてJAL、JACで勤務。昨年からATR導入準備室に在籍し、厳しい訓練を積んできた。

群島路線での新型機操縦について、「縁のある奄美との関わりにやりがいを感じている。地域に愛される路線のため力を尽くしたい」と意欲を語った。同機搭乗は30日。

28日の運航スケジュールは、鹿児島発3737便(午後5時15分発)、奄美大島発3738便(同7時発)。