奄美市日中友好協

再建総会であいさつする山田会長(右から4人目)

10年ぶりに活動開始
「中国との友好親善」
安全平和な民間外交へ
新会長に山田氏

奄美大島島内の有志でつくる日中友好協会が10年ぶりに活動を再開する。13日、奄美市名瀬のAiAiひろばで新体制による再建総会を開き、会則と役員人事を承認。「奄美市日中友好協会」として新たにスタートした。新会長に就任した山田薫氏は「中国との友好親善に取り組みながら、安全平和な民間外交に力を尽くしたい」と語った。

この日は入会した約30人を前に、準備会世話人を務めた大津幸夫さんが「奄美日中友好運動25年のあゆみと教訓」を講話。友好団体の歴史を振り返った。

奄美と中国との相互交流を掲げ、1980年、「日中友好三誌友の会」を設立。その後、「奄美日中友好協会」「名瀬市・友好協会」と名称が変わったが、活動を休止した2006年まで、延べ14回の交流団派遣、江蘇省塩城市条洋中学校の設立支援など精力的に活動を行ってきたという。

総会では、奄美市と中国との友好親善に向け、各種活動や平和交流の発展などを掲げた規約を承認。役員の新体制は、奄美市長、地元選出の県議会議員が顧問を務めるほか、22人が就任した。

17年度事業は、▽会員の加入促進▽県国際交流課、中国交流員との会合▽中国語講座への協力―など推進。6月1日渡航する「九州日中友好交流訪問団」(日中友好協会九州ブロック企画)には同会から6人が参加。帰国後、報告会を開催する。

大津さんは「中国を抜きにして、東アジアの平和は構築できない。近隣諸国との緊張感が高まっている時こそ、友好親善による外交を訴えたい」として団体再建の意義を強調。将来的には島内全体での組織づくりを目指す考え。

会長以外の主な役員は次の通り。(敬称略)
▽特別顧問=朝山毅▽顧問=永井章義、向井俊夫、里泰慶▽副会長=石神京子、保宜夫▽理事長=関誠之▽副理事長=町ゆかり、北郷さやか▽理事=岡登美江、花井恒三、松夫佐江、楠田哲久、吉田萌子、美佐恒七、松岡春菜、重井英二、喜入博一▽監事=前田みさき、三井七菜重▽相談役=大津幸夫