初代「舟こぎ娘」決定

初代舟こぎ娘、榎本梓さん(左)と竹田未来さん(右)

伝統文化を次世代に

奄美舟こぎ協会は舟こぎキャンペーンガール「舟こぎ娘」を、7日に開催された「2017舟こぎフェスティバル」で発表した。多くの応募の中から舟こぎへの思いが強かった榎本梓さんと竹田未来さんが選ばれた。

舟こぎ娘の任期は2年間。任期中は舟こぎ人口を増やすことを目的とし、SNSなどでのPR活動やメディアでの宣伝、イベントの司会などの様々な業務に携わる。

「昔から舟こぎをしたかったが、参加する糸口が見つからなかった」と語った榎本さんは、奄美大島出身だが、高校卒業後、神奈川県に移住。バスガイドの仕事をしていた際に、実経験がなかったせいで、舟こぎの話題をうまく話せなかったことで悔しい思いをしたという。2016年10月に奄美に戻り、知人の紹介で応募に至った。榎本さんは「自分にも子どもがいるので、特に女性や子どもに舟こぎの楽しさを知ってもらいたい」と話した。

竹田さんはカヌーで県大会出場経験を持つ実力者。幼少期から家族と舟こぎを楽しんだという。竹田さんはシマ唄も経験しており、「伝統文化の先行きが不安。しっかりと次世代につなげていくためにPRしていきたい」と語った。昨年は即席のチームで大会に参加し、その時の仲間とは今でも会うことがあるという。竹田さんは、「舟こぎを通した人のつながりも楽しんでほしい」と話した。

同協会理事長の実和則さんによると、今後は郡大会や名中祭りなどでの業務に携わるという。