芦花部海岸で行われた「浜おれ」
唄や踊り楽しむ
芦穂の里入園者、利用者
奄美市名瀬の特別養護老人ホーム・芦穂の里(植田浩樹園長)は17日、芦花部海岸で「浜おれ」行事を楽しんだ。同施設やデイサービスの利用者と地元芦花部の唄者などが参加。心地よい潮風の吹くなか、三味線、唄遊びや食事、踊りで遊んだ。
浜おれは、芦花部集落で旧暦の5月5日に行われる行事。同施設でも毎年2日間かけて行っている。17日は、特養入園者、グループホーム入園者、デイサービスの利用者20人と、芦花部老人クラブの朝倉義二さん(82)と田辺登さん(81)が参加した。
朝倉さんと田辺さんの「朝花節」でオープニング。朝倉さんは「みんなが知っている唄、歌える唄を楽しみたい」と語った。二人はサンシンを弾きながら「芦花部一番」、「行きゅんにゃ加那節」、「よいすら節」、「花染の節」などの島唄を披露し、施設の参加者も一緒に口ずさんでいた。
同施設デイサービスセンターの嘉納みどり・生活相談員は、「浜おれで島唄を楽しみ、手拍子して、食欲もでてくる」といい、「たくさん食べて元気になり話もはずむ」と、利用者の評判も良いという。
この日は、奄美看護福祉専門学校の看護科3年林聖乃さん、茂木いずみさん、藤山惣之さんの三人も実習で参加。林さんは「3週間の実習の途中。利用者のみんなが自然に踊り、いきいきしている」と語り、高齢者の笑顔を喜んだ。
昼食後の「六調」では、にぎやかなサンシンとチヂンの音色に合わせてみんなで踊りを楽しんだ。