名瀬小、修学旅行で沖縄訪問

八月踊りを一緒に踊る名瀬小と兼城小の6年生(提供写真)

小学校との交流や平和学習も

名瀬小学校(奄美市名瀬)の6年生66人が、修学旅行で訪れた沖縄県で、兼城小学校(糸満市)の6年生約110人と交流した。互いの学校を紹介したほか、名瀬小の6年生は八月踊りや六調を披露した。

修学旅行は15~18日まで3泊4日の日程で行われ、兼城小の6年生とは16日に同校体育館で交流。兼城小の6年生代表が空手演舞や沖縄の民謡を披露。名瀬小は学校紹介で名瀬小が奄美の日本復帰運動の舞台になったことなどを話した。

八月踊りや六調では兼城小の6年生も一緒になって踊ったほか、綱引きも行われた。この日は約1時間半交流した。

名瀬小6年の岡﨑杏さんは「すごい歓迎を受けうれしかった。学校紹介をしっかり聞いてくれ、向こうも分かりやすく学校紹介をしてくれた。沖縄のことや兼城小のことを知れてよかったです」と話した。

名瀬小は修学旅行を利用し、昨年初めて兼城小と交流。船便を変更したことにより宿泊日数が1泊増えたため、交流の時間が確保できたという。名瀬小の上村英樹教頭の和泊小勤務時代の教え子で沖縄県在住の山城尚之さんが、糸満市観光協会や糸満青少年自然の家を紹介し協力を取り付ける中で、兼城小との交流が企画された。

名瀬小は今回、戦時中、防空壕として利用されたガマ(自然洞窟)やひめゆりの塔などを訪問、戦争の語り部の講演も聞くなど平和学習も行った。

兼城小とは今後も交流を続けていくという。上村教頭は「5年生のうちから手紙のやり取りをするなど修学旅行での交流が楽しみになるようなことをしていきたい」と話した。