2年連続で九電みらい財団の助成対象となった「結シアター手舞」への目録贈呈式=24日、天城町
【徳之島】一般財団法人九電みらい財団(福岡市、橋本上代表理事)の公募型「次世代育成支援活動への助成」2017年度対象団体に、奄美地区からは▽NPO法人心音(こころね)(和泊町手々知名、安徳建二理事長)と ▽「結(ゆい)シアター手舞(てまい)」(天城町岡前、前田美香登代表)の両団体が2年連続で選ばれた。助成金目録の贈呈式がそれぞれあった。
九電みらい財団は、九州地域の未来に広く貢献する「環境活動」と「次世代育成支援活動」を行う財団として昨年5月、九州電力㈱が設立。九州各地で次世代育成支援活動に取り組む諸団体への助成事業を16年度から開始。2年目は計103件の応募に対し20件(うち鹿児島県内4団体)を決定(助成総額約1400万円)した。
財団によると▽「心音」は、離島の生活困窮世帯の子どもへの学習・就労支援事業を展開。沖永良部島は学習塾が少ないため無料の学習塾を設け、ひとり親家庭などの子育て相談ができる場所を設置。▽「結シアター手舞」は、天城町の中学・高校生、青年、保護者と地域の絆づくりを推進。島の方言(島口)や歴史、文化、伝統芸能などの島の魅力を子どもたちに継承するため『島口ミュージカル結―MUSUBI』の公演などを行っている。
2年連続の助成目録の贈呈式は、心音には同事務所で22日、結シアター手舞には天城町B&G海洋センターで24日にそれぞれあった。天城町会場では、九州電力㈱鹿児島支社の中川勝美副支社長が「活動を通じ地域をさらに元気にして下さい」と、中高生代表の田中ひかりさん(樟南二高2年)に目録を贈呈。メンバー10人が「手舞いの空」と「敬天愛人」のお礼のダンスを披露した。前田代表(48)は「活動が地域に認められて支援の輪が広がってうれしい。今回の助成も来年春の卒業公演の費用の一部に充てたい」と話した。