カーリングで地域のつながり

カーリングゲームで対決する子どもたち

~配田が丘自治会寺子屋~
自作のストーンでゲーム楽しむ

地域ぐるみで子どもを育てる取り組みを行う奄美市名瀬の久里・安勝・石橋の3町でつくる「配田が丘自治会」(恵孝二会長)の子ども育成活動「寺子屋」が12日、奄美小体育館であった。今年3回目の活動に20人が参加し、自作のストーンでカーリングゲームを体験。子どもチーム同士の対戦や大人チームとの対戦など行い、ゲームを通して異なる学年の交流や地域の大人たちとふれあった。

寺子屋の活動は、少子高齢化や地域と子どものつながりが希薄になっていることを危惧して2015年4月から開始。自治会の3町内の小学生を対象として、原則毎月第2月曜日夕方に地域に根差した活動を行っている。

今回の活動内容は、ペン立てづくり(4月)や風鈴づくり(5月)と工作が続いたことから運動できる内容を計画。同会事務局の渡嘉敷誠さん(45)が、コンクリート製漬け物石(3・5㌔)にローラー4個を取り付けたストーンでのカーリングゲームを発案した。

子どもたちは、初めてのカーリングでローラー付きストーンに悪戦苦闘。約6㍍先の的(縦約2㍍×横約2㍍)の中心部めがけて、何度もトライした。

子どもチーム同士の対決後に、子どもチームと大人チームの対戦も。子どもチームは要領をつかんで、初めて挑戦する大人チームに勝利。奄美小2年の森田あかりさんは、「なかなかうまく転がせなかったが、勝つことができて面白かった」と話した。

渡嘉敷さんは、今後の寺子屋活動に向けて運営方法などについて見直しや改善を検討。「よりたくさんの地域住民が参加し、子どもから高齢者までのつながりを実現できるよう取り組む」という。次回の寺子屋は、茶道の裏千家の指導者によるお茶体験を計画している。