池端さんコンサート

これまで奄美で出会った人たちにも出演してもらい、感謝など伝えながら全12曲を熱唱した池端さん=左=(11日、りゅうゆう館)

奄美テーマ曲含む12曲熱唱
来場のファンら魅了

福岡県北九州市出身のシンガーソングライター・池端克章さんのコンサート「2017 AMAMI」が11日夜、龍郷町のりゅうゆう館であった。奄美への強い愛着から、星空や海をテーマに作った2曲を含む全12曲を熱唱。これまでの出会いで親交のある関係者らがオープニングアクトを飾り、漫才、ダンス、舞踊、島唄などで盛り上げた。また、三味線とコラボした演奏曲のほか、フィナーレは、六調を場内全体で踊るなど奄美らしい演出も交えて、来場したファンらを魅了した。

ハットを被り、白のハーフパンツを履いた夏らしい恰好で登場した池端さん。1曲目の間奏中に「奄美に帰って来ました、ただいまー」と開口一番ファンたちへあいさつ。続く「My Dream」で、ファンらの手拍子に応えるように、場内左右に視線を投げかけながら、島内在住者6人が務める「奄美バンド」のバック演奏に合わせてさわやかに歌い上げ、観客のボルテージを高めた。

MCでは、3年前の2014年11月に、知人の誘いでギターを手に、初めて来島した経緯やエピソードなどを紹介。「これまで20回ほど島に通わせてもらっているが、今回のコンサートに向けてもたくさんの人の協力でできた。ここまで自分を応援してくれる所は他にない」と改めて感謝を伝えた。 

奄美市名瀬の大浜海岸で見た星空からイメージし、奄美で初めて作った「流れ星」で、社交ダンスの踊り手らとコラボ。また、人生と海をテーマにした「AMAMI」では、男女デュオ「NANA」の萩原希代水さんが三味線で参加し、思い入れのある楽曲を心地よく歌い上げた。

同日は、県外からもファンたちが来場。誕生日や結婚記念日を迎えたというファンを祝福。全ての出会いに感謝し、「光のきずな」、「ありがとう」2曲のバラードをしっとりと聴かせた。

アンコールを受けて、再び登場すると、一転アップテンポなナンバー「スカイフラワー」、「ミラクルソング」を全開のテンションで歌い、ファンらは舞台上や、客席横に立ってタオルを回したり、その場で飛び跳ねるなどしながら2曲を堪能。最後は、会場全体の「六調」で、奄美色を意識したというコンサートのフィナーレを飾った。