ソテツについて学ぶ

ソテツの葉を使った虫かご作りに挑戦する子どもたち=知名町=

児童ら参加 葉っぱで虫かご作りも
知名町

【沖永良部】第1回先人の知恵に学ぶ体験活動「ソテツの味噌造りの一連の体験活動」(知名町教育委員会主催)が17日、同町中央公民館であった。町内の児童・生徒ら約40人が参加。ソテツに関するクイズや、ソテツの葉っぱを使った虫かご作りに挑戦した。

子どもたちに郷土の文化を知ってもらおうと開催。今年度のテーマは「ソテツ」。講師は、同町教育委員会の金ケ江俊春指導主事が務めた。

クイズでは、ソテツの部位や「葉を刻んで土に混ぜるとどうなるか」などの問いに、参加者同士で相談しながら解答。実際の雌花と雄花を見せ、受粉の仕方や実のでき方などを説明した。

その後、ソテツの葉を使った虫かご作りに挑んだ。子どもたちは、細く尖った葉に悪戦苦闘していたが、地元住民らのアドバイスに従って葉を編み上げていった。

下平川小3年の丸山陽嘩さん(9)は「ソテツの雄花と雌花を初めて見た。虫かご作りが楽しかった。葉を編んでもすぐ解けてしまったが、上手くできた」と話した。

第2回は「ソテツの実の収穫、実割りの体験」(10月)、第3回は「ソテツの実を製粉し、蒸して発酵させる体験」(12月)を予定している。