東さん(笠利町)日本選抜入り

アンプティサッカー日本選抜メンバーに入り、ポーランドで開かれる国際大会に臨む東さん

24日開幕国際大会へ「ガツガツ行きたい」
アンプティサッカー

 

先天的な要因や、病気、事故などによる切断で手足を失った選手らが松葉杖(クラッチ)をついてプレーするアンプティサッカー。今月24日、ポーランドで開幕の国際大会に出場する日本選抜に、東幸弘さん(35)=奄美市笠利町=が初選出されている。大会には日本のほか、欧州5か国が出場。東さんは、多くの関係者からの応援に感謝し、日の丸を背負って戦う自身念願の舞台に挑む。

アンプティサッカーは、7人制(フィールドプレイヤー6人、ゴールキーパー1人)のサッカー。たまたま家族で見ていたテレビで競技のことを知ったという。間もなく、九州を拠点に活動する「FC九州バイオラール」に入団した。その年にあった日本選手権でチームは優勝。ゴールキーパー(GK)として出場した東さんは、大会初出場ながら、大会MVPに選出された。

生まれつき左肘から先がなかった。小学生の頃からサッカーに打ち込み、高校では県内強豪校の鹿児島実業のサッカー部に入団し、練習に励んだ。現在でも島内の社会人チームに所属し、普段はフィールドプレイヤーとして活躍。過去に、県民体育大会に出場する大島地区代表のメンバーにも選ばれている。

日本選抜のメンバー(全12人)入りは、今年3月に所属チームの関係者から知らされた。

競技を始め、これまで所属する島内チームのGK選手など仲間らの協力を受け、技術向上に努めてきたが、中でも大きな転機となったのが、藤田亨さん(41)の存在だという。

グラフィックデザイナーの藤田さんは、チャリティーTシャツのデザインを行ったり、ろう者(聴覚障がい者)がプレーする『デフフットサル』の普及活動に賛同しており、チームの指導者、トレーナーなどとも交流がある。選手たちがプレーする現場も見てきた経験などから、東さんにアドバイスも送ってきた。東さんは「より専門的にサッカーとの違いを理解することができた」と感謝する。

今大会、日本はホスト国ポーランド、ギリシャを加えたAグループに入った。21日の島外出発を前に、チーム関係者らによる壮行会も開かれた。藤田さんは「小さい頃からたくさんの人に支えられ、今の幸弘がある。感謝の気持ちで一球一球に臨んでほしい。日の丸を背負うということは、島の子どもたちにとっても目標を持つきっかけにもなる。頑張ってきてほしい」とエール。

東さんは「チームメイトはじめ、職場の関係者などたくさんの人に協力してもらっている。試合では、接触プレーなど激しい場面もあると思うが、怖がらずガツガツ行きたい。来年(18年)のワールドカップに向けた力試しの機会にもなれば」と意気込みを語った。