西郷の魅力、教え学ぶ

子ども博物学士講座で西郷ゆかりの地を歩き学習した

子ども博物学士講座
龍郷町 ゆかりの地まち歩きも

龍郷町子ども博物学士講座第2回「西郷隆盛の生き方、ゆかりの地を学ぶ」が24日、龍郷町のりゅうがく館であった。西郷隆盛公奉賛会の新宅和正専務理事の講演や、西郷ゆかりの地まちあるきなどを通して、西郷の魅力あふれる生き方、人となりを学習した。

同講座は奄美の自然、歴史、文化などを学び、シマの魅力を考えるのが目的。今回は5月27日の開講式・第1回講座「たつごうの楽しみ方を学ぼう」に続き2回目。児童・保護者など約80人が受講した。

新宅さんが「西郷=せご=どんはどうして偉いの」と題して西郷隆盛の魅力、教えを解説した。魅力として、交流のあった勝海舟が「器の大きな人物」と西郷の印象を語っていたと紹介。西郷どんの教えは▽人には優しく、自分には厳しく▽知徳体=ちとくたい=のバランス▽勇気、率直、行動力―などを挙げた。

戸口小5年の白畑大地君、山口來徒君は「学校の読書の時間に、西郷隆盛と西南戦争という漫画歴史本を読んだ。きょうは西郷の教えを勉強できた」と話した。

その後、受講生らは志塾・西郷塾の会員らの案内で「西郷ゆかりの地」をまちあるき。
▽龍家の本家、西郷が2年8カ月住んだ場所▽笹森儀助の石碑▽西郷が愛加那に与えた田畑▽最初に住んだ龍郷集落、美玉新行宅▽愛加那の墓―などを見て回った。

今でも昔ながらのサンゴの石垣が残っている美玉新行=みたましんぎょう=宅では同塾生の豊幸子さん(67)が解説。「安政6年に桜田門外の変で井伊直助の暗殺を伝え聞いた西郷は、自分が井伊を切りたかったと、アコウの木を切りつけ悔しがった」という伝承を紹介した。

同講座は、今年度第7回まで予定している。