日本代表・大迫選手、沖永良部で教室

高校生をフェイントで抜く大迫選手(黄色のユニフォーム)=和泊町=

「お互いもっと成長してサッカーしよう」
プロのテクニック見せる

【沖永良部】サッカー日本代表の大迫勇也選手(27)が24日、和泊町民グラウンドでサッカー教室を開いた。地元の児童・生徒ら約180人と一緒に汗を流した大迫選手は「みんなとボールを蹴ることができて楽しかった。機会があれば、また来たい。その時はお互いもっと成長してサッカーをしよう」と呼び掛けた。

教室は沖永良部ライオンズクラブ(芝原宝治会長)が主催。大迫選手の中学校時代の恩師で知名町田皆出身の山平義幸さん(現鹿児島育英館中学校サッカー部監督)の協力で実現した。

大迫選手と山平さんは同日午前中の飛行機便で沖永良部に到着。空港では観光大使が花束を贈り、琉球國祭り太鼓の演舞で2人を歓迎した。

午後1時、サッカー教室がスタート。小・中・高校の各年代に分かれてゲームを行った。プレイヤーとして試合に参加した大迫選手は、スピードに乗ったドリブルや切れ味の鋭いフェイントを見せ、子ども達がゴールを決めると「ナイスシュート」と声を上げた。試合の合間には中学生と高校生のシュート練習にも加わり、両足から放たれる強烈なシュートに観客も驚いていた。

試合を終えた小学生のメンバーは、山平さんが講師を務めてボールを使った技術練習に取り組んだ。

試合で大迫選手と対戦した沖永良部高校サッカー部の大久保翔主将(16)は「ボールタッチやパスの精度が全然違う。体をぶつけてディフェンスしたが、逆にプレッシャーがすごかった」と話した。

山平さんは「子ども達には、チャレンジすることの大切さを指導している。大迫選手は、中学時代から果敢にプレーしていた。世界に通用する選手が沖永良部から育って欲しい」と語った。