記念品で祝福・激励を受けた新規就農者たち(前列)=6月30日、伊仙町
【徳之島】徳之島地区の2017年度「新規就農者励ましの会」(徳之島3町担い手育成総合支援協議会など主催)が30日、伊仙町中央公民館であった。対象者はU・Iターン就農者を含む計9人(前年比3人減)。関係者の「農業のプロを目指し、誰にも負けない農業を」など熱いエールに、対象者たちは「将来を見通せて遅れない農業へ」など力強く抱負を述べた。
対象者は各町3人ずつ。地元高校新卒の10代から県立農業大学校卒、天城町農業センター研修修了者、他業種からのU・Iターン者など50歳代までと幅広い。励ましの会には農業青年クラブや指導農業士など先輩をはじめ県や3町行政など関係機関・団体代表など含め約70人が出席した。
県大島支庁徳之島事務所の瀬戸口寛所長は新規就農者たちに「昨年からは徳之島ダムが一部通水を開始し、畑かん効果の高い営農への条件整備が着々と進展。天候に左右されず計画的な栽培管理が可能となり、亜熱帯性気候と水を生かした戦略的な園芸作物の導入などで、農家の所得向上と地域全体の活性化が期待されている。それぞれが農業のプロを目指し、これだけは誰にも負けないものを築き、個々の経営発展に」。大久保明伊仙町長も「夢の実現は可能。徳之島ダムを生かして実現を」とエールを送った。
自己紹介と抱負表明で新規就農者たちは「学びの姿勢を常に心に持って、指導して下さる方々の技術を吸収し、将来を見通せる遅れない農業者になりたい」、「(就農)1年間は失敗だらけだったが頑張っていきたい」、「地域には親戚や先輩方もたくさんいるので、見習いながら経営の規模拡大を図っていきたい」などと力強く表明した。
記念品として県農業改良普及研究会発行の「農業かごしま」(隔月年6回発行)を全員に贈呈。引き続き新規就農者支援体制や青年就農給付金など各種制度の紹介があった。