大高未来塾

卒業生を外部講師として招き、行われた大高未来塾

「島人であること誇りに」
卒業生招きディスカッション式講演会

 県立大島高校(池田浩一校長)は1日、「大高未来塾」を同校体育館で開いた。講師として3人の同校卒業生が登壇し、ディスカッション式で講話を行った。

 大高未来塾は外部講師による進路講演会として毎年実施されている。今回で13回目。

 この日は琉球大学工学部教授の押川渡氏、㈱トマス技術研究所代表取締役の福富健仁氏、㈱奄美新聞社東京支局長兼サポートゆう代表の永二優子氏が登壇。全校生徒が参加し、先輩からのアドバイスに耳を傾けた。

 押川氏は大学時代にバイクで北海道から奄美大島までツーリングした経験などを話し、「夢中になれるもの、自信が持てることを見つけて、やり抜くことが大切」と話した。

 福富氏は、闘病生活の中で同校バレー部員たちの熱心な姿に感動し、病気を克服した経験を紹介。「夢を諦めない人生に幸いあり。志を強く持ってがんばってほしい」とエールを送った。

 東京に住みながらも奄美を愛する永二氏は「卒業後は短期間でも奄美を離れ、外からの目線で奄美の魅力を再発見してほしい。奄美の島人(しまっちゅ)であることを誇りに思ってほしい」と話した。

 3人の先輩からの話を聞いた3年生の加藤理那さんは、「将来の夢を諦めそうになっていたが、自分のしたいことをして成功している3人の先輩方の姿を見て、自分も諦めずに頑張ろうと思えた」と話した。