子どもたちにサイン入り色紙をプレゼントした福原選手(宇検村提供)
宇検村は3日、同村の元気の出る館で、村制100周年記念事業として「村民と愛ちゃんのふれあいイベント」を行った。2016年のリオデジャネイロ五輪で卓球女子団体銅メダルを獲得した、福原愛選手(28)を招き、村民ら約200人と交流を行った。
福原選手はリオ五輪直前の昨年7月、同村で1週間の強化合宿を行った。合宿では村民への公開練習や村への卓球台の寄贈などが行われた。五輪終了後には元田信有村長と電話で「宇検の子どもたちにメダルを見せにいく」という約束もしていたという。
イベントでは妊娠中の福原選手の体調を考慮し、福原選手の母千代さんと、マネジメントを行う豊田健太郎さんの二人が登壇。福原選手のサイン入り色紙をかけたクイズや、じゃんけん大会でイベントを盛り上げた。
開始後1時間が経過したころに福原選手が登場。田検中3年でバレー部の柳嵐汰=らんた=君(14)は自身が所属するチームが県大会で優勝したことを紹介し、「福原選手のように頑張りたい。元気な赤ちゃんを産んでください」というメッセージとともに、福原選手に花束を贈呈した。
子どもたちからの「赤ちゃんの名前は何ですか」という質問に福原選手が「まだ全然決まっていない」と笑顔で答える場面も見られた。イベントの最後には「元気な赤ちゃんを産んで、次は夫と家族3人で宇検村に来たい」と話した。
この日のイベントについて元田村長は「これからの宇検村の100年を作っていく子どもたちに、愛ちゃんの姿を見てほしかったので良かった」と話した。
イベント終了後には福原選手が持参した、リオ五輪の銅メダル、ロンドン五輪の銀メダルを子どもたちが実際に触る体験もあった。