作文を発表した隈元さん
協力して環境保全の意識を高めて
龍北中学校 具体的な方策示す
龍郷町の龍北中学校(山縣祥美校長・全校生徒12人)は今年5月10日、同校付近の海岸の漂着ごみを収集し、分類・分析を行う「リサーチきょら活動」を行った。5日には、分析結果や、生徒たちが考えた環境問題への具体的な対策の発表会が行われた。
同校は環境学習に力を入れており、4月には奄美野生生物保護センターから講師を招き、環境講話を行った。リサーチきょら活動は、同校付近の嘉渡海岸の清掃を行い、漂着ごみの分類・分析を行う活動。2001年から行われており、今年で17回目。
5日の発表会では、最初に同活動の結果を報告。ごみの種類はプラスチック片と、容器のキャップ類が多く、中国からの漂着ごみが多いことが分析からわかった。また、アルミ類は日本のものが昨年より増加したということも発表された。
ごみ問題以外の環境問題についても触れ、生徒たちは自分たちが考えた具体的な方策を示した。エコバッグの使用、環境美化運動、ごみの分別など、多岐にわたるものが挙げられた。
1年生の隈元莉々亜=りりあ=さん(12)は、環境学習を通して感じたことを書いた作文を朗読。隈元さんは「海岸の清掃などは小学校時代から行っている。環境保全のためには自分だけで取り組むのではなく、多くの人と協力して意識を高めていかなければいけない」と語った。
山縣校長は「考えた方策を机の上で終わらせず、実践することが大切。環境教育を通して自分のためだけではなく、人のため、ふるさとのために何ができるかを考える力を身に着けてもらいたい」と話した。