大島地区消防組合、全国大会へ

九州大会で優勝を勝ち取り全国優勝を目指す松原チーム(提供写真)

消防救助技術 九州大会で優勝
「日本一を目指す」

 消防救助の安全性と迅速性を競う「九州地区消防救助技術指導会」が先月30日、沖縄県で行われた。鹿児島県代表として出場した大島地区消防組合の松原チームがロープブリッジ救出で優勝の座に輝き、8月23日に宮城県で行われる全国大会への切符を得た。

 九州大会には41消防本部から281人が参加。大島地区消防本部からはロープブリッジ救出で松原チームが出場。56・31秒で救出訓練を完了し優勝。大島地区から連携訓練(団体)で全国大会に出場するのは今回が初めてだという。

 ロープブリッジ救出は河川の対岸や、中州、隣接する建物にいる要救助者を、ロープを用いて救助することを想定しての訓練。大会では安全確実性と所要時間が判定の基準となる。

 現在のメンバーは、笠利消防分署の安原孝さん(34)、池田優也さん(22)、名瀬消防署の松原大悟さん(35)、住用消防分駐所の安田真琴さん(32)。週に4度ほど、集まって練習をするという。

 安原さんは「全員が同じ目標を見据えていることがチームの強み」と話した。タイムに固執するのではなく、安全確実性を高め、現場でも生かせる訓練を大会でも心がけている。大島地区大会、県大会、九州大会の3度の大会を経て緊張もほぐれ、自信をつけた松原チーム。九州大会終了後もタイムを着実と縮めているという。

 「全国大会にいけるチャンスは少ない。ここまできたからには日本一を目指す」。安原さんは真剣なまなざしで全国大会への目標を語った。