「三沢あけみ記念館」オープン

記念館の品々を集まった多くの人に説明する三沢あけみさん

ホテルビッグマリン
55年の集大成「島のブルース」衣装や盾

 「島のブルース」で知られる歌手の三沢あけみさんの歌手生活55周年を記念して、トロフィーや衣装などを展示した「三沢あけみ記念館」が11日、奄美市名瀬のホテルビッグマリン奄美内にオープンした。開会記念式典には三沢さん本人が登場し、あいさつやテープカットを行った。

 三沢さんは長野県出身。1963年に奄美の情景を歌った「島のブルース」で日本レコード大賞の新人賞を受賞。以降も様々な賞を獲得。今年で歌手生活55周年を迎えた。

 展示館には約100点の三沢さんゆかりの品が展示されている。「島のブルース」歌唱当時に着用していた衣装を再現したものや、数多くの盾やトロフィー、デビュー当初からの三沢さんのレコードなど、ファン必見の品々が所せましと並んでいる。

 記念館のオープンセレモニーには三沢さんも参加。あいさつの後、駆け付けた約40人の前でテープカットを行った。三沢さんは「ここまでこられて感無量。長い間、幅広い世代に『島のブルース』を歌っていただけて歌手冥利に尽きる。55年間のすべてをここに飾らせていただいた。今後は歌だけでなく様々なことに挑戦していきたい」と語った。

 同展示館があるホテルビッグマリン奄美の向井俊夫社長は「55年間にわたって奄美をPRし続けたことへの恩返しとして、記念館オープンへと至った。特に地元の人に見てもらいたい。今後は写真などを展示していく予定」と話した。