出身者の計らいでVリーグ選手OBらを招へいしてあった第4回バレーボール教室=17日、伊仙町総合体育館
【徳之島】Vリーグ選手OBらによる第4回「伊仙町enjoyバレーボール教室2017」が17日、伊仙町総合体育館であった。「ふるさとの子らの育成に」と同町出身者が〝手弁当〟で引率・派遣を続け4年目。徳之島3町のスポーツ少年団や中学生など18チーム約150人が直接指導を受け、ユニフォームなどが全員に当たる抽選会でも喜ばせた。
「純粋な目をした島の子どもたちに本物を学んでほしい。いつかは島を離れると思うが、何事にもくじけず、負けない、度胸も身につけてほしい」。同選手OBらを自前で引率・派遣しての同教室主催への思いを語るのは、同町阿三出身で大阪市在住の事業家福山泰司さん(58)。地元に対しては「将来を担う子どもたちの育成にもっと力を注いでほしい」とも強調する。
福山さん率いる今年の一行は、Vリーグのサントリーサンバーズや東レアローズなど選手OB6人に、自らオーナー監督を務める大阪府バレーボールクラブ「フォルティシモ」の現役選手2人を加えた指導者計8人。福山さんの友人のIT関連企業経営者やサポーターなど含めた総勢は18人。
バレーボール教室では、小・中・高生別や基礎技術の習熟度別でのパスやトス、サーブレシーブ、スパイクなど基礎技術を分かりやすく指導。練習試合の実戦での個々の動きもチェックしてアドバイスした。VリーグOBのスパイクに中・高生男子らが挑むアトラクションもあり、時折レシーブを成功させて後輩たちをわかせた。
福山さんが〝お土産〟的に配慮した抽選会では、バレーボール関連のユニフォームやシューズ、ストッキングなどが全員に当たる抽選会では、体育館が歓喜に包まれた。
参加した亀津中女子部員の福田晴日さん(3年生)は「元セッターとして、トスの練習法なども参考になった。夏のお別れ試合があるので、生かせるように頑張りたい