和泊町干害対策本部設置

干害対策本部の看板を設置する伊地知実利町長(右)と武吉治経済課長(左)=18日、同町役場=

7月の降水量なし
「農作物への水かけを」

 【沖永良部】和泊町は18日、同町干害対策本部(本部長 伊地知実利和泊町長)を設置した。沖永良部は、7月に入ってから降水がなく、農作物への影響が懸念されている。同対策本部は、19日からトラックタンカーと畑かん施設の利用料金を半額にし、コイン式給水機の利用は無料にするなどして農作物への水かけを町民に呼び掛けていく。

 今年度の沖永良部島の月別降水量は、4月が210㍉(平均値183・2㍉)、5月が152㍉(同182・7㍉)、6月は285㍉(同275・1㍉)となっている。6月22日以降はほとんど雨が降らず、7月になってからは降水量ゼロの状況が続いている。

 7月13日現在、同町内のため池の貯水率は76%で、同対策本部は「今はまだ、ため池の水は安心だが、干ばつが続いてため池の水位が下がれば、サトウキビや花き等の育成に支障が出るだろう。今は、キビにとって一番成長する時期なので、しっかり水をかけてほしい」と話した。