エラブ牛のおいしさ味わう

沖永良部産子牛からできたブランド黒牛が振舞われた=17日、知名町=

ファミリー交流会「牛トレーサビリティ」勉強会も
JAあまみ青壮年部知名支部

 【沖永良部】JAあまみ青壮年部知名支部(武元直人支部長)によるファミリー交流会が17日、同事業本部花き集荷場であった。同支部の家族や畜産農家ら約50人が参加し、島で育ったエラブ牛を味わった。

 沖永良部の畜産農家は、生後8~10カ月間育てた子牛を日本全国へ出荷。成長した牛は、鹿児島黒牛などのブランド牛となって販売されている。

 会のはじめに、牛肉の生産・流通履歴を追跡する「牛トレーサビリティシステム」の勉強会が行われ、講師を務めたJA県経済連肉用牛課の担当者は「問題が起きた時に個体識別番号を追跡して原因を究明し、商品の回収を迅速に行える」と説明した。

 この日は、同町の畜産農家、西田千恵美さんが飼養したブランド黒牛16・7㌔㌘(1㌔3700円)分が準備され、参加者は焼き上がった肉を笑顔で口に運んでいた。

 知名中1年の窪田星空さん(12)は「牛のことを勉強できたし、牛肉も柔らかくておいしかった」と話した。

 武元支部長は「島で育てた牛が、どのようにして商品になっているかわからない地元の人も多い。エラブ牛のおいしさを実感してもらうことで、子ども達が島の農業や畜産に興味を持ってほしい」と語った。