杉良太郎さん(法務省特別矯正監)感謝状贈る

三浦所長(写真右から3人目)の青少年更生活動をたたえ、杉さん(同中央)が感謝状を贈った

青少年更生「子どもに注ぐ愛情に共鳴」
ゆずり葉の郷・三浦所長に

 法務省特別矯正監を務める、歌手で俳優の杉良太郎さん(72)が24日、奄美市名瀬のNPO法人奄美青少年支援センター「ゆずり葉の郷」(喜入博一理事長)を訪れ、青少年の更生活動に貢献したとして同所の三浦一広所長に感謝状を贈った。杉さんは「子どもに対する愛情の注ぎ方に共鳴した。直接来島して激励したかった」と述べ、三浦所長の功績をたたえた。

 刑務所慰問など福祉活動を50年以上、続けている杉さん。その功績から特別矯正監に任命され、多くの慈善活動を行ってきた。

 今回の表彰は、自民党の保岡興治衆院議員(鹿児島1区)からの進言と合わせ、三浦所長が保護司として20年のキャリアを持ち、様々な事情で家族から離れて暮す子どもを受け入れるなど、青少年の更生・相談支援活動を高く評価したものだ。

 この日の表彰式には、法務省矯正局、鹿児島刑務所、鹿児島保護観察所の関係者、朝山毅市長も出席。奄美大島に初来島という杉さんは「所長が歩んできた道は、経済的にも並大抵のことではできない。施設の様子から本物だと確信した」と激励した。

 それを受け三浦所長は「行政、施設スタッフなど周囲の支えがあって取り組めた。一人でも多くの子どもを救いたい」と述べ、あらためて今後の活動へ意欲を見せた。

 その後、意見交換があり、杉さんは更生活動への行政支援のあり方、受刑者の自立支援に向け、社会全体の受け入れ態勢の構築などを提言。また同センターを視察した。