土濱笑店を笑顔で支えるスタッフ(中央が土濱あかねさん)
見るからに食欲をそそる油ゾーメン
奄美の食や文化について語る東京農大副学長・豊原秀和さん。右に立っているのは土濱あかねさん
【東京】一般社団法人アジアフードビジネス協会(田中秋人理事長)はこのほど、渋谷区の奄美料理店で「食の勉強会」を開催した。参加者たちは「島みその3点盛り」「鶏飯」などの島料理を味わいながら活発な意見交換を行った。
同協会は4年ほど前、食をキーワードに「アジアに進出する企業をサポートすること」(渡辺幹夫理事)を主な目的に設立。食と健康は密接な関係にあることから、「はやっている居酒屋などをディスカッションしやすい人数の10人前後で訪れ、食の課題を見いだす」という。
3カ月に1度のペースで行われる勉強会。今回は、同協会事務局次長でお好み焼き千房経営企画室・橘川昭夫さんと交流のある、喜界島出身で東京奄美会青年副部長・原田尚樹さんの計らいで実現した。
舞台は奄美琉球居酒屋「土濱笑店」(渋谷区神泉町12-4アーガス神泉ビル2階)。お好み焼千房直営統括本部部長・源氏雄三さん、千房ぷれじでんと広尾店店長・原敬規さんら「食のプロ」も奄美料理に興味があるとのことで参加した。
ほかに、インターネットホームページの企画制作などのイデア代表取締役・村上桂子さん、デザイン・スマホアプリの光雅代表取締役・小川和男さんら業種を超えた人たちが顔をそろえた。また、喜界島出身で東京農大副学長の豊原秀和さんも出席。「ワンフネ」などの料理を解説、メンバーは奄美の伝統と味わいを楽しんでいた。
今年の夏はハワイに行く計画だったが、今回の勉強会に参加し、奄美に興味を持ち、行き先を奄美に変更する参加者も。なかには、奄美を初めて訪れる予定の人もいて情報を仕入れていた。
「土濱笑店」は、土濱あかりさん(奄美大島・笠利町出身)が2009年にオープン。奄美出身のアーティストのサインや黒糖焼酎のラベルが壁を埋め尽くしている人気店。健康長寿のもと・奄美料理と黒糖焼酎を堪能しながら参加者たちは、奄美に思いをはせ鋭気を養っていた。