給食センター建設安全祈願祭

奄美市の新学校給食センター・イメージ図(同市提供)

20170725 名瀬住用地区給食センター 安全祈願祭
関係者が出席した安全祈願祭

「安心安全提供、食育拠点も」
名瀬・住用地区

 奄美市は25日、同市名瀬朝戸の名瀬・住用地区学校給食センター(仮称)建設予定地で安全祈願祭を開いた。朝山毅市長ほか行政機関、施工業者など関係者が出席して、工事の無事と安全を願った。供用開始は2018年9月を見込んでいる。

 給食センターは同市名瀬・住用校区内の小中学18校分(約4千食)の給食調理と配送を担う。6530平方㍍の敷地に、鉄骨造り2階建て、建築面積1812平方㍍、延べ床面積約2051平方㍍で計画。施設1階の調理室は完全ドライシステムで衛生管理され、2階には見学スペースを設ける。総事業費約17億円。

 式には市議や市職員、地域代表者を含め、約80人が出席。神事で祝詞奏上や玉串奉てんがあり、くわ入れの儀を行った朝山市長は「安心安全な給食の提供は、子どもたちが楽しい学校生活を送るための最も大切なことの一つ。工事施行の今後の安全管理を願う」とあいさつ。

 来賓の竹山耕平議長は「安全な給食の提供、食育、伝統料理の継承の拠点施設として活用できることを願いたい」と述べた。

 センター建設については、設置された整備計画検討委員会が基本構想を策定。既存施設の老朽化対策や衛生安全基準を考慮し、設備の一元化を決定。さらに「調理後2時間以内の給食」基準と配膳車の移動時間から、同地を候補地とした建設計画が進められている。