関東徳之島町会総会・懇親会

2年間の任期を振り返り、あいさつをする井上脩士会長

熱唱する森さん
徳之島との絆、島への思いを込めて熱唱する森圭一郎さん

特別支援学校設立取り組み説明
特別支援学校設立への取り組みを丁寧に説明する、森圭一郎さん

ワイド節、六調
ユニット・すもも(右)のワイド節、六調などで盛り上がる会場

「僕の夢は徳之島に特別支援学校作ること」
シンガーソングライター 森圭一郎さん講演

 【東京】第49回関東徳之島町会総会・懇親会が23日、大井町「きゅりあん」で220人の会員、来賓らを集め開催された。徳之島に特別支援学校設立を目指し、署名活動をしているシンガーソングライター・森圭一郎さんが特別講演。徳之島との関わりや徳之島を思って作った曲を披露した。また、任期に伴う役員改選で新会長には竹山哲夫さん、新幹事長には藤原出さん(いずれも母間会所属)が選ばれたことが発表された。

 第1部は、泰良宗男幹事長の司会でスタート。村岡清男さんのハーモニカで参加者全員による「徳之島小唄」斉唱後、舞台に立った井上脩士会長は「皆さんの郷土に対する熱い思いに感動し続けました。多くの人々が徳之島のことを思い動いてくれています」と、会長としての充実した2年間を振り返った。

 来賓には徳之島町の高岡秀規町長、東京奄美会・森眞一会長、経済産業省大臣官房審議官・塩田康一さんらのほか、先の都議選で都民ファーストから当選した、平慶翔議員も出席した。高岡町長は、「ふるさと納税の収益金を、子どもたちの教育に使わせていただいている」とあいさつ。収益金が、島の将来を担う世代に活用されているとの報告がされた。

 その後、森圭一郎さんが登場。バイク事故で車いす生活になった経緯や音楽との出会いを語った。埼玉県出身の森さんだが、「青い海と空に一目ぼれして、それから50回近く訪れている」。2回目に奄美から徳之島を訪れる際に、「徳之島の自然や島の人たちの風景が頭をよぎって、船の中で 一気に作った」という、「おぼらだれん」を熱唱した。

 「あんなにきれいな島なのに、体が不自由な子どもたちがずっと暮らせないのはおかしい」との思いで、特別支援学校設立を目指し、始めた日本を縦断しながらツアーは計6回。「2万5千人の署名が集まったけれど、まだ継続審議」だという。「島にほれたから徹底的に尽くします」と、笑顔で語る森さんは、「僕の夢は、自分自身の脚で歩くことと、徳之島に支援学校を作ること」と自らを支えてくれた、友人や家族の愛に感謝するように「ひまわり」「一人じゃないから」を歌い上げた。

 第2部は、あずままどかさん、ユニットのすもも、禎一馬さんらがステージをにぎやかに彩り、参加者を大いに楽しませた。最後は、ワイド節、六調に身を揺らしながら、50回目の次回も元気に会えるよう誓い合いながら散会した。