福岡から奄美空港に到着したジェイエア便
搭乗客に特産品入りバッグを手渡した
奄美大島―鹿児島間の航空路線で約7年ぶりにジェット機が就航――。日本航空(JAL)グループ・㈱J―AIR(=ジェイエア、本社・大阪府池田市)は1日、奄美大島―鹿児島線往復3便、奄美大島―福岡線往復1便でエンブラエル170(=E170、座席数76席)を初就航した。奄美への観光需要の増加を背景に同社は、鹿児島間ジェット3便の年間搭乗率70~75%、搭乗者数12万5千人を見込んでいる。
今回ジェット化した両路線は、従来就航するボンバルディアDHC8―Q400(座席数74席)からE170への切り替え。座席数が増え、フライト時間は片道5~10分短縮。奄美空港を発着するJALグループとしては、JAL、日本エアコミューター(JAC)、琉球エアーコミューター(RAC)に続く4社目となる。
同日、奄美市笠利町の奄美空港内で就航セレモニーが開かれ、来賓の鎮寺裕人県大島支庁長、朝山毅市長など関係者が主要路線の再ジェット化に喜びを表した。午前9時、福岡空港から到着したJAL3681便を放水アーチで出迎え。展望デッキでは地元の観光協会会員が横断幕を掲げ、初便就航を歓迎。また鹿児島へ向かうJAL3724便の搭乗客には、同社ロゴ入りペットボトルケース、地元特産品などを詰め合わせたエコバッグを手渡し、見送った。
初フライトの搭乗率は、奄美大島発鹿児島行きはやや低調だったものの、福岡発奄美大島到着便はほぼ満席と滑り出しは順調だった。
同社の大貫哲也代表取締役社長は、従来のプロペラ機に比べ、▽スピード(移動時間の短縮)▽高高度飛行による安定性向上―の2点を挙げ、「搭乗者の快適性と利便性の向上につながるジェット機の要望にお応えすることができた。その期待に応えられるよう全社を挙げて、奄美の交流促進につとめていきたい」と抱負を語った。
ジェット化した路線は次の通り。
【奄美大島―鹿児島間】(1日往復7便)▽奄美大島発=午前9時45分、午後0時40分、同3時25分▽鹿児島発=午前11時10分、午後2時、同4時50分
【奄美大島―福岡線】(同1便)▽福岡発=午前7時55分▽奄美大島発=午後6時20分