喜界高校関東地区同窓会総会

子どももステージに上がって、東郷さやかさんと牧岡奈美さんのシマ唄に大盛り上がり


懐かしのフォークの調べ
懐かしのフォークの調べに、一気に高校時代に戻った同窓会出席者たち

青春時代に戻ったかのよう

懇親会でフォークダンスも

【東京】「第27回喜界高等学校関東地区同窓会総会」が7月30日、品川区の総合区民会館きゅりあんで、にぎやかに行われた。出席者は、盛初弘同校校長の講演に耳を傾け、また懇親会では、フォークダンスなどを堪能。青春時代に戻ったかのように充実した時を、ともに楽しんでいた。

同会(豊原秀和会長)には、昭和30年卒から今年同校を巣立った若者まで約80人が出席。校歌、旧校歌を全員で斉唱するなどした第一部の総会では、来賓として島からやって来た盛校長が「喜界島の教育について」と題して講演。「喜界島の子どもたちは総じて素直、純朴、前向きな傾向があります。ただ、ほとんどの子どもたちが18歳、または15歳で島を出て行く」と現状を報告。そんな中で「児童、生徒数が減少している中でも喜界高校の校舎を新築していることは、実にありがたいこと」と述べ、「帰郷の際には、子どもたちや学校の様子をご覧ください」と呼び掛けた。出席者の中には、故郷の学舎に思いをはせるよう目を閉じる人もいた。

第二部は、懇親会。詩吟やフラダンスが披露されたほか、全員が参加してフォークダンスも。懐かしい「オクラホマ・ミキサー」「マイムマイム」の曲に合わせ、照れながらも大きな輪の中で、数十年からつい数カ月前まで、それぞれが青春時代にタイムスリップしていた。

喜界島から参加した喜久秀人さんは、同窓会本部顧問で、第1回生。高校の設立に尽力し、喜界高校数え歌を作詞、校章も考案した功労者だ。「後輩は宝です。優秀な人材がどんどん出てきてくれてうれしい」。自ら土台を作った同窓会、高校が順調に運営されていることに、大先輩は満足そうに目を細めていた。世代を超えた喜界高校の絆は、これからも続いていく。