米寿のお年寄り祝福

米寿の記念写真を手にした山田シズヨさん
0808、8月8日に米寿のお祝い (2)
笑顔で三献を行う田中育子さん

奄美市社協・記念写真贈る
なぎさ園・三献で祝う

カレンダーに8が二つ並ぶことにちなみ8日、奄美市内で米寿(88歳)のお年寄りを祝賀する行事が行われた。同市社会福祉協議会(小倉政浩会長)は同市笠利町のお年寄り69人に記念写真を贈呈。小倉会長ほか関係者は、対象者の山田シズヨさん(86)が営む「よろずや山田」を訪問し、額入りの写真を田渡した。

同事業は赤い羽根共同募金の配分金を利用した事業。永年にわたり地域の発展に貢献したお年寄りを祝う事業として1979年から毎年行われている。

山田さんは龍郷町出身。54年、結婚を機に笠利町に移住。それ以来、よろずや山田を切り盛りし、現在は長男の護立さんと2人で営む。60年以上続く同店には、記念写真が手渡された時間にも地域の人が買い物に訪れていた。

子2人を育て、現在孫2人ひ孫5人に恵まれた山田さん。長寿の秘訣は特にないというが、元気な姿で店に立つ。「これからも健康なまま店を続けていきたい」と意欲を見せた。

同日、同市知名瀬の養護老人ホーム「なぎさ園」では吉見タツさん(87)、山田育子(86)さんのために「米寿の祝」が開かれた。多くの入所者の見守る中、記念品を受け取り、三献を行った。

吉見さんと山田さんは二人とも瀬戸内町出身。そろいの赤いちゃんちゃんこを身に着け、祝いの席についた。

この日の祝いについて吉見さんは「なぎさ園にきて皆に祝ってもらえて幸せ。いつまでも元気でいたい」と話した。山田さんは「早いようで、もうこんな年を迎えたのかと驚いている。いろんな人が支えてくれたおかげ」と笑顔を見せた。

同行事では祝いの料理が出されたほか、地域の唄者などによる祝唄や祝舞の披露が行われた。乾杯の後には、同市名瀬の小宿保育園の園児たちがダンスや太鼓で会場を盛り上げた。