「ユイの島で結ぶ太鼓まつりin徳之島」

満員観客を魅了した「ユイの島で結ぶⅡ 太鼓祭りin徳之島」=11日、天城町

元気と感動を共有
天城、徳之島両町で 地元と共演も

【徳之島】「ユイの島で結ぶⅡ 太鼓まつりin徳之島」(同実行委員会主催)が11日、天城町防災センターと徳之島町文化会館で昼夜2回あった。国内外で活躍する和太鼓集団「打賊・野武士」(福岡)と「あくね毘沙門太鼓・響流」(阿久根市)、ソロ奏者・上田秀一郎さん(東京)らが競演。魂を揺さぶり語り掛けるダイナミックな鼓動で両会場合わせ約千人の観客を魅了。島内の太鼓集団などとの共演で〝ユイの絆〟も結び合った。

天城町出身でロサンゼルスを中心に日本食レストラングループ「新撰組」を展開する重田光康氏と、「あくね毘沙門太鼓・響流」の牧尾正臣代表の先輩後輩の絆で昨年、響流の奄美群島初公演を徳之島町で実現。2回目の今年は「より多くの島の人たちと太鼓を通じて元気や感動を共有し、結いの絆をつなげていきたい」(松本修実行委員長)と2回公演を計画した。

天城町防災センター会場は約350人の観客が見守る中、上田さんの勇壮・繊細な鼓動のソロ演奏で開演。島内ゲストの「南洲エイサー」や「城朋仁 EZ BAND」の演奏、中高生ら「結シアター手舞=てまい=」の舞踊ダンス、ちびっ子の日本舞踊などもコラボしつつ和やかに進行。

地元「阿久根市をもっと元気にしたい」との熱い思いの仲間たちで2000年に結成された「あくね毘沙門太鼓・響流」の一糸乱れぬ演奏。大型の和太鼓一つで「まるで〝シンセサイザー〟」(観客)のような七色の鼓動を繰り出す上田さんのソロ。伝統文化・和太鼓音楽で独自のスタイルとアイデアを創出した「野武士」は、刀をバチに持ち替え「侍・魂・神仏・戦」をテーマに、斬新で大胆な「和の美学」でそれぞれ魅了した。

徳之島町会場では地元から「闘牛太鼓」と「黒潮太鼓」が出演した。13日午後1時半からは龍郷町「りゅうゆう館」でも初公演する。