会場で追悼の意を述べた向野会長
平和への道のり危惧
国内外情勢不安定で
2017年度瀬戸内町戦没者追悼式(同町遺族会主催)が13日、同町古仁屋の古仁屋小学校体育館で行われた。参列した遺族や関係者は、戦争で命を落とした、民間人も含む町関係の1121柱の御霊の冥福と不戦平和を祈った。
式には遺族約40人が参列。祭壇の標柱を前に献花。黙とうをささげ、哀悼の意を示した。
同会の向野忍会長は「多くの犠牲の上に今日の平和と繁栄が続いている」、「国内外の情勢が不安定で平和への道のりはまだ遠い」、「平和の尊さと戦争の悲惨さを深く胸に刻み、戦没者の御霊を後世まで守っていくと誓う」と式辞を述べた。
同会によると、今年は終戦記念日の15日が平日であり、多くの人に参加してもらうために日曜日の13日に行事を行ったという。向野会長は「戦没者のおかげで今の平和があることを、次の世代、またその次の世代へと語り継ぎ、風化を防ぐことが大切」と話した。