H2Aロケット航跡 奄美でも撮影

奄美からも確認されたH2Aロケットの航跡=奄美市笠利町の高地で西康範さんが午後2時半に撮影=

炎とのびる白煙を確認

 測位衛星「みちびき」3号機を載せたH2Aロケットが19日、鹿児島県南種子町の種子島宇宙センターから打ち上げられた。同ロケットの航跡を、奄美市名瀬の西康範さんが撮影。西さんは12日に続き再度の撮影で成功し、「天候に恵まれ青空にくっきりと航跡の白煙と赤みをおびた炎も確認できた」と話した。

 打ち上げられたのは、国産ロケットのH2A35号機。ヘリウムガスが漏れていたことから、部品の交換などで打ち上げが12日から19日に延期されていた。

 同ロケットは、日本版GPS(全地球測位システム)を構築する測位衛星「みちびき」3号機を積載。三菱重工業などによると午後2時29分に打ち上げられ、約28分後に3号機は分離されて予定の衛星軌道に投入され打ち上げは成功した。

 西さんは奄美市笠利町の高地から、種子島の方にカメラを構えて撮影に挑戦。先週の12日も撮影に臨んだが、ロケットはトラブルで打ち上げ中止になっていた。

 ロケットの航跡は想定した位置より、西側から出現。撮影も航跡が打ち上げ後のわずかな時間しか確認できなかったが、西さんは「炎を鮮明に写すことができた」と喜んだ。