観察の森ナイトウォッチング

道路脇に潜む生き物を観察する参加者

夜の生き物に歓声
野鳥の会「虫合わせ」で名前確認

 NPO法人奄美野鳥の会(鳥飼久裕会長)は19日夜、龍郷町長雲の奄美自然観察の森で、ナイトウォッチングを開いた。参加者はリュウキュウコノハズクが鳴く森の道を約1時間半かけて歩き、多くの生き物や植物を発見した。

 ナイトウォッチングは夜に見られる生物などを観察するもの。この日は約50人が参加し、同会の島隆穂さんの案内で同施設の外周の舗装道路を懐中電灯で照らしながら歩いた。出発後すぐにアマミサソリモドキが出現。独特な形に参加者は、驚きながらもじっくりと観察し、写真撮影などを行った。

 その後も夜行性の昆虫を中心に多くの生き物を発見。キイロスジボタルやアマミイシカワガエルなどの珍しい生物も見られ、参加者の歓声が夜の森に響いた。

 終了後には野鳥の会の探鳥会で行われている「鳥合わせ」と同様に、発見したり、声を聴いたりした昆虫などを発表する「虫合わせ」が行われた。中には詳細な種類のわからないものなどもいたが、計18種の植物や生き物の名前が挙げられた。

 この日参加した朝日小学校の世門瑠奈さんは「オオゲジが自分の知っているゲジゲジよりも大きくて驚いた。多くの生き物が観察できた。ゆっくりと歩いて探すのが楽しかった」と話した。

 ガイドを担当した島さんは「大人数で行くと、目が多いから生き物が発見しやすい。普段見慣れない虫などが見られて子どもたちも喜んでいて良かった」と語った。