防犯・交通安全教室

奄美署の若手職員が、様々な詐欺の手法を紹介し、会場を盛り上げた寸劇

寸劇で会場盛り上げる
うそ電話詐欺に注意を

奄美署

 屋仁川交番管内みまわり隊(松下一人士=ひとし=隊長)と屋仁川交番連絡協議会(山田正修=まさなが=会長)は20日、奄美市名瀬のAiAiひろばで「防犯・交通安全教室」を開いた。教室では、同市消費生活センターや奄美署から防犯や交通事故防止に向けた講話があった。その後は同署職員によるうそ電話詐欺被害防止を題材にした寸劇や、歌謡ショーがあり、訪れた約100人の参加者を盛り上げた。

 同市消費生活センターによると、今年4月から7月末までの消費相談件数は125件。中でも高齢者が契約者になっているケースと、中学生などがインターネット上で売買契約を結びトラブルに発展したケースでの相談が増加しているという。架空請求などの事例を紹介し、「有名企業の名前が入っているメールなどでも、怪しいと思うものは記載の電話番号に電話をしないように」と呼び掛けた。

 奄美署は交通事故の概況や防止法と、うそ電話詐欺について紹介。管内での人身事故件数は今年1月から7月末までで40件。そのうちの約7割が高齢者によるもの。事故は歩行者では横断中の事故が、車両では追突と、交差点での衝突事故が多いという。同署担当者は夜間の歩行時の夜光反射材の着用や、自動車運転時のシートベルトの正しい着用、早めの点灯を求めた。

 同署の「劇団あまみ」は若手職員が、老夫婦と詐欺師に扮し、うそ電話詐欺の注意喚起する寸劇を披露。ユニークなストーリーで会場を盛り上げた。また、劇中でも「詐欺が少しでも疑われる場合は警察に連絡するように」と呼びかけた。