支援の継続、訴える

三反園知事に要請書を手渡す管野代表(右)

さとうきび委員会など 三反園知事に要望書

 

 【鹿児島】さとうきび委員会(管野淳也代表)、奄美・熊毛糖業労働組合連合会など関連5団体のメンバーらが5日、鹿児島市の県庁を訪れ、三反園訓知事と対談して、砂糖制度の堅持や経営安定対策などの継続を訴えた。

 奄美群島など南西諸島の基幹産業であるサトウキビの生産量は、増産基金を活用したメイチュウ類の防除を徹底し、天候にも恵まれたことなどから、昨年度は県全体で6年ぶりに60万㌧を超えた。しかし、記録的な干ばつで徳之島以南に、8月の台風5号の影響で種子島にセーフティーネットが発動されるなどの影響もあって今年度は「昨年を下回る見込み。生産者、製糖工場の持続的、安定的な発展のためには県の支援を引き続きお願いしたい」(管野代表)。

 今回の陳情ではかんがい設備、スプリンクラーの補修や再導入支援などの単収向上対策、鳥獣被害防止対策など、5項目を記載した要望書を三反園知事に手渡した。管野代表によると三反園知事は「南西諸島におけるサトウキビの重要性は理解している。担当部局と協議して対策を考えていきたい」と答えたという。