希釈用コーヒー「きびおれ」販売

山田珈琲が新商品「きびおれ」を開発。創業記念日の今月8日から販売を開始する

すっきりした甘みなど特長

 

笠利町の山田珈琲 地元産の含蜜糖原料に

 

 

 自家焙煎したコーヒー豆などを販売している「山田珈琲 Amami Island」(山田拓郎代表)=奄美市笠利町和野=はこのほど、創業4周年を記念し、希釈用コーヒー「きびおれ(加糖)」を開発した。本格的な珈琲の味わいと優しくすっきりした甘みが特長だという。創業記念日の8日から、店頭やインターネットで販売を開始する。

 店は、「1杯のコーヒーでくつろげるカフェ」をコンセプトに、2013年にオープン。コーヒー豆の販売のほか、開店以来、厳選豆を自家焙煎し、こだわりのコーヒーなどを提供している。

 豆の生産段階から飲まれるまで徹底管理され、上品な味わいが魅力のスペシャリティコーヒーと、奄美群島産のサトウキビが原料の含蜜糖を組み合わせてできた新商品が「きびおれ」。上白糖が入る一般的なものに比べ「後口の甘さがすっきりして、後に残らない」(山田代表)味に仕上がっているという。

 地元産サトウキビを原料に使い、「体に優しい南の島のカフェオレベース」をコンセプトに開発。店を一緒に切り盛りする妻、臣代さんの「(女性の目線からも)あげたくなる・もらいたくなるものを作りたかった」。構想から約2年がかりの夢を実現させた一品だとも。

 ボトルのデザインは、迫田真吾さん(アビコムデザイン合同会社代表)が担当した。お店のロゴも参考にしながら「すっきりとしまった味をイメージして」青を基調にデザイン。新商品について「これまで無かったもの。ぜひ、奄美のPRにも一役買ってもらいたい」と期待している。

 内容量は600㍉㍑。価格は1本=1600円(税込)。ミルクで4倍に薄めて飲む楽しみ方を推奨している。今後さらに、同じカフェオレベースの種類(無糖など)を増やしたり、お中元やお歳暮などの贈答セットの展開も計画しているという。
メモ 含蜜糖 製造法の異なる砂糖の種類の1つ。砂糖結晶と母液の糖蜜を分離せずに全体を固化・結晶化させるため、原料本来の甘みや風味の強さなどが特徴。