手作りパンフで島PR

航空機内で閲覧することができる喜界小児童お手製の島の魅力を発信するパンフレット=提供写真=

空の便、海の便で観光客に人気

 

喜界小児童

 

 喜界町の喜界小学校(河野英明校長、全校児童294人)の6年生44人が、喜界島の良さを伝えるパンフレットを作成した。この手作りパンフレットは8月から同島と鹿児島を結ぶ航空機とフェリーの中で乗客に紹介されており、訪れる観光客の目を引いている。

 同パンフレットは6年生の国語の授業の一環として、今年6月から7月に作成されたもの。子どもたちが興味を持った名所や特産品について調べ、子どもならではの視点から同島の魅力を伝えるものとなっている。作成された8種類のパンフレットはJAC(日本エアコミューター)内の鹿児島―喜界島航路の航空機内や、マルエーフェリーの「フェリーあまみ」「フェリーきかい」の船内で閲覧可能となっている。

 同社就航地域リエゾン室喜界駐在の東高司さんは「子どもたちがふるさと喜界島に誇りを持つことを支援し、夢を応援することができてよかった」と語った。東さんによると、客室乗務員が同パンフレットを「喜界島ガイドブック」として紹介すると、順番待ちが出るほどの人気だという。

 6年生担任の川野俊一教諭は「子どもたちには常々、ふるさと喜界に誇りを持ってほしいという願いを持って指導してきた。島のPRに一役買うことができて子どもたちも喜んでいる。今回の学習を通して、再発見できたことも多かったようだ」と話した。

 澄田駿太君(12)は「取材に行くのに苦労した。でも自分たちが書いたものが船や飛行機に乗って、多くの人に見てもらえてすごく達成感を味わうことができた」と語った。