豊年祭・敬老会シーズンスタート

乳児を土俵に上げ、無病息災を祈願した

仲勝町内会 相撲や余興で盛り上がる

 

乳児の土俵入りも

 

 9月に入り、敬老会や豊年祭のシーズンが幕を開けた。10日には奄美市名瀬の仲勝町内会(森田広光会長)が仲勝公民館で敬老会・豊年相撲祭を開いた。相撲だけでなく舞踊やフラダンスなどの多彩なプログラムで敬老者を祝福した。

 同町内会の75歳以上の敬老者は92人で、この日は約45人が出席。地域の子どもたちや住民も多く参加し、会場内はにぎわった。臨席した朝山毅奄美市長は「戦前、戦中、戦後という激動の時代を過ごした敬老者に感謝とともに敬意を表したい」とあいさつした。

 開幕を飾ったのは毎年恒例の朝日中吹奏楽部によるブラスバンド演奏。「島のブルース」など、親しみやすい楽曲を披露した。子どもたちによる相撲では、同中男子生徒と教員が取組を行うプログラムがあり、会場を沸かせた。このほかに、八月踊り、乳児の土俵入り、女性による相撲なども行われた。

 自身も土俵に上がり、余興に参加した森田会長は「敬老会・豊年相撲祭は地域の先輩方が積み上げてきたもの。自分が生まれる前から行われているものだからこそ、自分たちがしっかりと受け継いで、次の世代につなげていきたい」と話した。