空き家空き地の活用へ

NPO法人設立の経緯を発表した佐藤代表(左)と山腰副理事

NPO法人立ち上げ報告

 

 NPO法人ねりやかなやレジデンスの佐藤理江代表理事は12日記者会見し、奄美群島の「遊休不動産(空き地、空き家)」を活用し経済活動に貢献する目的で同NPOを7月に設立したことを報告した。最初のプロジェクトとして、和泊町の施設を借りて農業アルバイトが滞在する住まい「和泊ドミトリーあぐり」の運営に取り組むことを発表した。

 発表資料によると、同NPOは役員4人で2017年7月12日設立。WEBサイトは準備中で近日公開、現在はFacebookページで活動を発信している。

 課題解決型NPOとして、島の使われていない空き家や空き地を減らしながら島に来る人や住む人の幸福を実現するプロセスを担うことを理念としている。理念実現のため、▽遊休不動産活用のモデル構築事業▽奄美群島の魅力を発信する事業▽奄美群島在住者・出身者への遊休不動産活用啓発事業▽移住希望者・滞在希望者向け不動産運用事業―に取り組み好循環を作っていくとした。

 佐藤代表はこれまで合同会社りえらぼ代表として、移住促進や空き家活用をコンサルタントとしてサポート。奄美群島広域事務組合の委託事業が終了となることから、奄美群島の移住情報を発信するサイト「ねりやかなや」を運営する㈱ねりやかなやの山腰眞澄代表(副理事)と共に同NPOの立ち上げに尽力した。

 遊休不動産活用のモデルとして、同NPOの事務所兼ドミトリー「和泊ドミトリーあぐり」が和泊町和泊にオープン。今月中旬に東京からの女子学生2人がドミトリーに滞在して、ユリ農家で球根植え付け作業のアルバイトに従事するという。