赤ちゃん先生と働き方セミナー

それぞれが育児中の働き方について感じる課題をふせんに書き出したワークショップ

「育児と仕事両立できる」半育休メリットを紹介

 

 ママの働き方応援隊奄美校は20日から、奄美市名瀬のAiAiひろばでセミナー「赤ちゃん先生と一緒に働きながら子育てしやすい環境づくりを考えよう」を始めた。全2日中1日目のこの日は、赤ちゃんとのふれあいを通して命の大切さを学ぶ対話と、育児中の働き方についてのワークショップがあった。

 ワークショップでは参加した約30人がそれぞれの選んだテーマごとにグループに分かれて議論。半育休や父親の育児参加、病児保育など、育児しながら働ける環境づくりについて課題を提起。原因や解決策について意見を交わした。

 育児休業を取りながらも一部働く、半育休について話したグループの発表では、「育児と仕事が両立できる」「父母共に育児に参加することが可能になる」などのメリットを紹介。しかし一方で「人材が不足していて実施している企業は少ない」ことや「一人当たりの仕事量が多いため、休みが取れるような雰囲気が会社内にない」などの課題が挙がった。

 参加した平井雅也さん(38)は「自分は子どもがいないので、たくさんの赤ちゃんが目の前にいて緊張した。議論で出た意見を職場でも生かしていきたい」と話した。

 この日司会を務めた同応援隊奄美校所属阿木名学級の山本美帆代表は「働き方の問題は子育て中のママだけでは解決すべきではない。様々な目線からの意見を交えて考えていきたい」と語った。

 21日は実際に赤ちゃんを抱いて買い物をする「育児体験」や、1日目の課題を解決する具体的なプロセスを検討するワークショップが行われる。

 同セミナーは27、28日の午後1時半から同3時半の回と23、30日午前10時から正午の回の残り2日程が予定されている。場所は同市のAiAiひろばか市役所会議室のいずれか。

 申込み、問い合わせは同応援隊奄美校の生田さんTEL090―5296―2660、電子メールamami@mamahata.netまで。