児童通学路の安全確保を

通学路の安全確保を求め、城会長(右2人目)は朝山市長に署名を手渡した

小宿小PTA 市長に署名を手渡し要望

 

 子どもの通学路になっている道路が狭小で事故の危険性が高いとして、奄美市名瀬小宿の小宿小学校PTA(城平一会長)は2日、市役所を訪れ、道路拡張を含めた地域の環境整備を求める申し入れ書と保護者の署名222筆を朝山毅市長に手渡した。城会長は「児童達の登下校時の安全確保を最優先とした環境づくりを願う」と話した。

 同校PTAによると、児童が利用する小宿地区の市道は大型の路線バスや工事用車両の交通が多い一方、道路の幅員が狭く、歩行者用通路をはみ出した際に、車両と接触する可能性を強く指摘。6年前には実際に登校中の児童が交通事故に遭い、けがをしたケースもあるという。

 署名集めは、今年6月のPTA会議で決定。7月末までに多くの保護者から趣旨に賛同を得たため、今回の申し入れを行った。この日訪れた城会長ほかPTA役員2人は、市側に子どもの安全に配慮した道路拡張を要望。早急な整備着手を求めた。

 名瀬小宿地区では集落内に幅16㍍の2車線道路を含めた区画整理事業が計画。現在、地域で調整が進められているが、朝山市長は「安心・安全なまちづくりの中で道路拡張の重要性は十分認識している」とした上で、「環境整備には地元の合意形成が伴う。総合的な判断の中で検討していきたい」と慎重な姿勢を示した。

 同PTAは、小宿町内会(山田良一会長)にも同様の申し入れ書と署名を手渡す予定。