ダイサギソウ山中で開花

西康範さんが撮影したダイサギソウ

絶滅危惧種の自生ラン

 

 白い可憐な花がシラサギの飛ぶ姿に見立てて名前のついた「ダイサギソウ」が、奄美の山中で開花期を迎えている。先月30日、奄美市名瀬の西康範さんがその様子を撮影した。

 『奄美の絶滅危惧植物』(山下弘さん著)によると、ダイサギソウはラン科で奄美大島、徳之島、千葉県以西~九州に分布。山地の日当たりのよい林縁に生える自生のランで、茎は花序を含めて長さ30~60㌢。葉は長楕円状被針形で7~10㌢、4~7葉を互生する。花は長さ2~2・5㌢となっている。

 絶滅危惧ⅠB類に分類。主な要因は道路工事や草地開発、園芸採取となっている