逃げ遅れた人の救助や、消火の速さや確実性を競った自衛消防大会
2種目で防火意識高める
屋内消火栓の部 吉田商事B優勝
奄美市名瀬の大島地区消防組合は5日、同組合消防本部で、「第27回自衛消防大会」を開いた。屋内消火栓の部には6事業所から9チームが、消火器の部には3事業所から7人が参加し、消防技術を競い、各事業所の防災体制の確立に努めた。屋内消火栓の部では吉田商事㈱Bチームが、消火器の部では同社の安岡すみれさんがそれぞれ優勝した。
同大会は同組合管内の事業所における防災意識の高揚と、自衛消防組織の活動活発化、職員の消火器と屋内消火栓の操作技術向上を図るために毎年行われている。
競技は3人1組で協力して初期消火、逃げ遅れた人の救助、通報など、火災発生時の一連の動作をタイムと確率性、丁寧さなど審査する「屋内消火の部」と風向きなどを考慮しつつ消火器使用する「消火器の部」の2部。選手たちは本番さながらの表情を浮かべ、競技に取り組んだ。
屋内消火の部で優勝した吉田商事Bチームの勇幸太郎さん(35)は「去年よりも真剣に練習することが出来たので、良い演技ができた。チームの3人だけが出来るようになっても仕方ないので、職場全体で自衛消防に取り組み、今回の経験を実務でも生かせるようにしていきたい」と語った。
大会結果は次の通り(敬称略)。
【屋内消火栓競技の部】▽第1位 吉田商事㈱Bチーム▽第2位 南海ガス㈱Bチーム▽第3位 同Aチーム
【消火器競技の部】▽第1位 安岡すみれ(吉田商事㈱)▽第2位 吉山知恵(奄美観光ホテル)▽第3位 中山妃美希(大島石油㈱)