樟南二高で選挙出前授業

樟南二高で選挙に関する出前授業があり、模擬投票も行われた

「島を良くする候補者に投票」

 

選挙への関心高める

 

 【徳之島】昨年から、選挙権年齢が18歳以上に引き下げられたことなどを受け、5日、天城町にある学校法人時任学園・樟南第二高校では、3年生83人を対象にした選挙の出前授業があった。講話のほか、用紙記入から、投票箱への投入までの一連の流れを学び、実際に模擬体験を行って、投票のイメージもつかむなどして選挙への関心を高めた。

 同授業は、2017年度主権者教育の一環で、有権者としての自覚や正しい知識を持って政治参加をしてもらうことなどが目的。天城町選挙管理委員会、同町明るい選挙推進協議会の関係者が先生役を担い、選挙の意義や課題などについて講話した。

 同推進協の川村善良会長は、講話の中で、公職選挙法改正に伴い、選挙権年齢が引き下げられ、初めて適用された昨夏の参院選の18・19歳の投票率(全国46・7%、県38・9%、天城町22・5%)の低さを指摘したうえで「国民の一人として、選挙権を持つ以上、『私たちの1票で政治が変わってくるんだ』という気持ちで、ぜひ投票に行ってもらいたい」と呼びかけた。

 会場の同校武道館には、投票箱や投票用紙記載台が置かれ、受付から投票用紙をもらい、記入後に投票箱に入れるまでの投票の流れについての解説も。その後、模擬体験として、県知事模擬選挙の投票を行い、イメージをつかんだ。

 今月、徳之島では衆院選のほか、伊仙町長選も行われるが、同校関係者によると、投票権を持つ生徒は校内で46人(徳之島町10人、天城町21人、伊仙町15人)になるという。

 授業を終え、廣竜斗さん(18)は「最初は選挙への関心がわかなかったが、将来は島に住みたいと思っており、少しでも島が良くなるような政治をしてくれる候補者に1票を入れたい」と話した。