奄美大島各地で自治体の体育大会

「百足競争」の5人が息を合わせた走りで、ゴールテープを切った(宇検村)

名柄佐念が優勝 村制施行100周年の宇検村

 

白熱した戦いに応援も盛り上がり

 

 奄美の空に秋晴れが広がった8日、奄美大島島内の4自治体6会場で体育大会が開かれた。各地区を代表する選手はトラック、フィールド競技などの種目で躍動。白熱した戦いに集落住民の応援も活気付き、親睦を深めながら「スポーツの秋」を満喫した。また今年村制施行100周年を迎える宇検村は記念大会の冠の下、多くの集落住民が参加し、終日盛り上がりを見せた。

 宇検村村制施行100周年記念第62回「宇検村民体育大会」は同村の総合運動公園陸上競技場で開かれた。14集落が色分けした10チームに分かれ47種目で争い、名柄佐念が総合優勝を果たした。

 入学前幼児のかけっこで競技スタート。1500㍍走や小学生から一般男女による100㍍走、フィールド競技の輪投げ、メディシンリレーなどを実施。スプーンリレーはテニスラケットに軟式テニスボール2個を乗せて、ラグビーボールを小脇に抱えて男女4人ずつ1チームがトラック半周をリレー。ゴール直前でラケットからボールを落として、抜かれそうになると応援席から激励の歓声が上がり盛り上がった。
 100周年記念綱引きでは、10チームから校区ごとに1チーム20人に再編成され5チームが出場。田検校区(湯湾・石良・須古)が優勝し、阿室校区(平田・屋鈍・阿室)が準優勝を飾った。

 大会では名柄佐念が総合優勝。男子の部も名柄佐念、女子の部は芦検、ロードレースの部は田検が優勝、レクレーションの部では崎原が優勝となった。

 【総合成績】①名柄佐念137点②宇検久志127点③崎原124点

 

東方8連覇達成 瀬戸内町
1008瀬戸内町体育大会

5人横並びで全力疾走を見せた「ホノホシの波」(瀬戸内町) 第33回「瀬戸内町町民体育大会」は同町の清水公園陸上競技場で行われた。町内を7チームに分け、園児から60歳以上と幅広い年代の選手が計33競技で競い合い、東方地区が優勝を飾り8連覇となった。

 園児らによるマスゲーム開幕した午前の部では各年代別の徒競走や変わり種のリレーを実施。60歳以上男女によるゲートボールではチームメイトが心配そうにプレーを見守った。

 午後の部の男子俵運搬リレーでは30㌔の俵を担いでトラックを疾走。ゴール直前で俵を落としてしまった走者を追い抜く逆転劇もあり、会場は盛り上がった。5人1組になり、長い竹をバトン代わりに、リレーをする「ホノホシの波」には各年代の男性が参加。振り落とされながらも、すぐに追いつき完走する選手の懸命な姿も見られた。

 競技場には参加者だけでなく、町内外から多くの応援者も訪れた。テント前でメガホンを手に声を張り上げて応援する人、カメラを構え、シャッターチャンスを狙う人など、訪れた参加者、応援者は三者三様に大会を楽しんだ。
 【大会結果】①東方②中央③西方・油井

大棚が総合9連覇、大和村 

20171008 大和村町長民体育大会

 

30㌔の俵を担ぎ力走した「俵運搬リレー」(大和村) 第54回大和村民体育大会は同村思勝の大和中学校グラウンドであった。7集落が32種目で競い、会場は熱気に包まれた。大会は大棚集落が男女総合の部で9連覇を達成した。
 伊集院幼村長は昨年台風で中止となったことに触れ、「2年ぶりの開催を楽しみ、村民一体となって頑張ってほしい」と激励。同村青年団連合会の田中俊介さんの選手宣誓で開幕した。

 プログラムは年代別の短距離走やタイヤ回し、綱引きなど各種競技を実施。俵運搬リレーでは、約30㌔の俵を担ぎ力走する選手に集落のテントや周囲から応援のハト(指笛)やチヂンが鳴り響いた。

 ラストの小・中・高、一般の地区別対抗リレーでは、各集落の名誉をかけ、真剣勝負で疾走する代表選手に周囲から大きな声援が。大きな盛り上がりを見せつつ、閉幕した。

 優勝した大棚は、女子総合ではおがみに1位を譲ったものの、男女総合で2位を大きく引き離し、9年連続優勝の快挙を果たした。

 【女子総合成績】①おがみ134点②大棚111点③大和浜104点

 【総合成績】①大棚366点②大和浜333点③おがみ302点