「あやまる岬サービスエリア(仮称)」が建設される国民宿舎跡地
旧国民宿舎跡に休憩所やトイレ
奄美市・公園指定管理者を公募
奄美十景に数えられる奄美市笠利町の観光スポット「あやまる岬」の周辺整備が急ピッチで進められている。国民宿舎(旧奄美あやまる荘)跡地に休憩所やトイレなどを設置し、観光拠点施設「あやまる岬サービスエリア」(仮称)としてリニューアルする。同市は2018年度から「あやまる岬観光公園」の供用開始を予定しており、現在指定管理者を公募している。
公園全体を再整備し、観光客の受入れ拡充を見込む狙い。公募内容は、既存の公園施設(海水プール、多目的広場、遊具施設など)ほか、高台の駐車場から展望スポットまでの歩道、県道から入るソテツジャングルに加え、新たな観光拠点を含めた公園施設全体の運営・管理となる。
同市笠利総合支所・産業振興課によると、計画は社会資本整備総合事業交付金(約3・1億円)を活用した「あまやる台地周辺整備」。サービスエリアは敷地面積5万2千平方㍍、建物延べ床面積約234平方㍍。軽食を提供する休憩所、情報発信施設として位置づけ。すでに造成工事に入っており、来年3月完成を予定している。
なお高台には8月に展望デッキが完成。レンタカーを利用した観光客が多く訪れていることを踏まえ、同課は「観光客がとどまりやすい施設を整備し、奄美大島北部への観光波及につなげたい」としている。
10月2日から公募開始したそのほかの指定管理施設は、▽大浜海浜公園・奄美海洋展示館▽名瀬公民館および3分館▽奄美体験交流館。指定期間は2018年4月から、それぞれ3~5年間。